守護神 Huston Street 獲得。高い代償にガマンガマン。



こんにちは。延長16回の末に若手ナバーロがついに3点目を入れマリナーズにサヨナラ勝ち、眠くてショボショボの目が開ききった管理人です。明日から家を空けるのでできれば今日Street獲得について書きたいと思った次第です。

マリナーズの岩隈とウィーバーが投げ合い互角の投手戦。どちらも点が入らないままこちらはブルペン総動員でサンティアゴが2勝目。あちらのハイクオリティな中継ぎ陣相手にうちのリリーフも踏ん張ってくれました。

トラウトは何度もチャンスメイクしていたのですが、後続が続かず。2-2で迎えた16回裏、股関節の痛みで負傷したアイバーに代わり代打ナバーロの初球センター返しで2塁のトラウト生還、サヨナラ勝ちという流れでした。相手のバント失敗などに助けられた部分もあったように思いますが、大の苦手の岩隈相手に初戦とれたのはよかったです。(結局いつも抑えられてるけど)ちなみにこれがファンが5時間半待ち望んだナバーロのサヨナラヒットです…

〇パドレスより守護神Huston Street獲得。対価に賛否両論。

(1)SDストリート+α⇔LAAプロスペクト4人

さて、本題はエンゼルスが地区優勝に向けてパドレスの抑え、ストリートをトレードで獲得した件です(ソース)。まずヒューストン・ストリートは今年最も安定感のある抑えの一人でした。前半戦では1.09 ERA、9.3 K/9、1.9 BB/9、0.76WHIPという成績で、25回中24回セーブに成功しています。今年で30歳で、通算ではこれまで258セーブの大ベテラン。また2015年も700万ドルと最近の市場からすればリーズナブルな値段でのクラブオプションが残っており、このことも彼が今年のトレードマーケット市場で非常に”魅力的”だった要因の一つといえるでしょう。

リリーフに長年悩んできたエンゼルスは待望のクローザーを獲得しました。ストリートが加わったことによりラスマス、モリン、サッチャー、ジェプセン、グリーリ、スミス、ストリートという布陣になり、最近好調なリリーフに最高のクローザーを迎える形となりました。

ただ、どう見てもその対価が大きすぎたように思います。

このトレードには計6人の選手が関わることになり、パドレスからはストリート、そしてダブルAのリリーフのトレバー・ゴット。

そしてエンゼルスからはベースボールアメリカ誌で今年エンゼルス内のプロスペクトランク1位にランクインしている3Aの二塁手テイラー・リンジー、同4位でダブルAのリリーフ右腕R.J.アルバレス、同12位、A+の遊撃手ホゼ・ロンドン、そしてPTBNLで4人目の先発エリック・モーリス。

エンゼルスのマイナーは枯渇していると方々で言われますが、それにしても一人のリリーフ投手にトッププロスペクトを出しすぎです。リンジーは走功守そつのない二塁手、ロンドンはパワーはないですがコンタクトの評価が高い遊撃手、アルバレスは90マイル台後半の速球と+評価のスライダーで三振を奪うタイプのリリーフです。

ではパドレスが出したもう一人、トレバー・ゴットはどうなのかと思い調べましたが、パドレスのプロスペクトランクでは30位にも入っていない模様。今年は制球に苦しんでいるという点も挙げられます。つまり彼はあくまでおまけのおまけ。実質的にはストリートとトッププロスペクト4人をトレードしたといっても過言ではないのです。

(2)エンゼルスの出した見返りについて

(1)だけ見れば完全にパドレス圧勝のように見えます。そして実際にそうでしょう(笑)しかし物事の一面(ランクという面)だけを見て論じても仕方がないので、別の面からも考えてみたいと思います。

まずLAAから見れば野手のプロスペクトをトレードチップに使うのは妥当だということです。エンゼルスのマイナーの層が薄いのは今に始まったことではないですが、現在メジャーレベルでは野手が充実しすぎるくらいに活躍しています。

プホルスやトラウトなどの中軸だけでなく、カルフーン、カウギル、クロン、グリーンなど3Aから上がってきた選手のレベルは高く、皆ある一定以上の貢献をしている状態です。

またプロスペクトでSSと2Bの選手が多い割に、レギュラーは長年アイバーとケンドリックの生え抜きコンビで固定されています。この2人がこれから先もエンゼルスにいる可能性は高いように思いますし、1年半のコントロールは保証される絶対的なクローザーを獲得するために余っている内野手のプロスペクトを出すという点では理にかなっています。

アンドリュー・ロマイン‐現タイガースの内野控え‐が6位(MLB.COM)に入っていたこともあるのを知っているので、正直そこまでエンゼルスのランキングを当てにしていないというのもありますが。

なので、リンジー、ロンドンあたりの放出には、ある程度致し方ない面もあるのではないかというのが1点。個人的に非常にがっかりしたのはむしろR.J.アルバレスを放出したことです。彼はエンゼルスでは貴重な速球派リリーフのプロスペクトで、今年はダブルAで0・33ERAという圧倒的な成績を残していた、将来のクローザー候補だったからです。2012年のドラフト3巡目でありながらここまで順調に投げてダブルAまできていました。

(3)総評

エンゼルス側から。マイナーの層からすればオーバーペイ丸出しの出血だが、これから後半戦に向けて長い間不在だったクローザーを得た意味は大きい。個人的には見返りはどうあれ激戦区のAL西を勝ち抜くには必要なムーブだったように思うし、その点では評価できる。また今年だけでなく来年もストリートがいてくれるのは心強い。毎年安定した成績を残せる抑えはなかなかいないし、年俸も700万ドルとパぺルボン(年俸1300万ドル)みたいに法外ではない。マイナーについては、現状は3Bのケイレブ・カワートの復活を期待するくらいしか見どころがないファームシステムに見える。しかし今年のドラフトでは久しくなかった1巡目指名を含めて投手のプロスペクトといざこざなく契約にこぎつけ、期待の持てる若手はこれから補充されていくだろう。

パドレス側。今年の商売としては上々の結果だったのでは。ほぼリリーフ投手1人のみの出血でプロスペクトを4人獲れたのだから。これからケネディを動かすのならさらなる見返りも期待でき、マイナーの層も(よりいっそう)十分に厚くなる。ジェド・ジョーコやヘッドリーら打線が絶不調なこともあり、野手のトッププロスペクトを複数獲れたのはこれから将来の選択肢を広げることになるはず。これからベノワがクローザー転向、またジョーコがホットコーナーに転向してリンジーにセカンドのポジションを用意するという話もあるよう。
ストリートはサンディエゴでプレーするのを気に入っていたようですが、同時に優勝を狙うチームに移籍すること、そしてプホルスやトラウト、ソーシア監督らと同じチームに行くことを好意的に捉えているとコメントしているようです。

後半戦の第1戦ではやくもブルペン勝負になったエンゼルスですが、これから新しい球団でストリートの活躍の機会も増えていくことを願います。Welcome Street!

3 件のコメント

  • エンゼルスはストリート獲得は大成功!クローザーがいいとこれだけ違うんだなぁと実感。
    しかしスキャッグスがTJで、結果ですが、トロンボとのディールは大失敗だったなあ。
    A’sはセスペデス放出は失敗の気がしますね。やっぱり得点力が落ちているように思えます。あとちょっとで追いつけるので、エンゼルスもう一がんばり!

  • ブルペンが4月とは見違えるように安定し、終盤までもつれた試合はモノにできそうなので、安心してみていられます。
    で、パイレーツにグリリーと交換で放出されたフリエリがどうなったかなと思って調べてみたら、8試合で10失点、防御率11.25と悲惨・・・防御率5点台だったエンゼルス時代が素晴らしい成績に感じられるほど。
    グリリーが11回2失点、防御率1.59と安定してるんで、このディールはエンゼルスの大勝利でしたね。

  • ついにA’sを捉えた!3年ぶりの首位!AS以後はあきらかに不調なのだが(特に打撃)、勝っていれば話は別。
    このままがんばれ!

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    メジャーリーグLAA情報をまとめます。今年は大谷翔平、コザート、キンズラーも加入しポストシーズンへ行けるか。スポナビにて同ブログを運営していましたが閉鎖のため引っ越しました。仕事で海外出張が多いので更新頻度はまちまちですがよろしくです。好きな選手はWeaver(引退),Trout,Richards,Simmons,Calhoun