ありがとう、さらばケンドリック。2014年のこれまでのトレードまとめ。



どうも、久々の更新です。

エンゼルスが西地区を優勝したとき以来のご無沙汰です。正直に言いますと、やはりALのディビジョン・シリーズをロイヤルズにスウィープされたショックはかなり大きく、今日まで記事更新に対するモチベーションが湧かなかった次第です。

トラウトを始めプレーオフに進んだ途中にパッタリ勢いのなくなった打撃陣、ウィーバー、シューメイカーが奮闘するも連続で落とす僅差ゲーム。。そして、「もしかしたら、もしかしたら…!」と思いながらもふたを開ければやっぱりCJの炎上でジ・エンドという寂しい結果でした。

とはいえレギュラーシーズンでの快進撃は見ているファンを楽しませてくれましたし、応援していてよかったと思えるシーズンであったのは確かです。そのあとのロイヤルズのワールドシリーズまで続いた激闘と粘りにも感動しました。

そして23歳のMVPでは1997年のケン・グリフィーJr.以来初の選出となったトラウト、本当におめでとうございます。

選手にはお疲れ様と言いたいのがまず始めです。

そして、もうすでに次のシーズンに向けてのストーブリーグはスタートしました。トラウト、プホルス、ハミルトンのエンゼルス年俸BIG3の給料もうなぎ上りな現在、いかにぜいたく税の壁を越えずにチーム編成をするかという課題に取り組んでいるジェリー・ディポトGM。ここにきて過去の大型FA戦略から一転、若手の有望株を効率的に獲得し始めました。

そこで、いま現在までのエンゼルスの動きついて順番に触れていきたいと思います。

〇ケンドリックがトッププロスペクトAndrew・Heaney投手との交換でドジャースへ。

来年の2015年が契約最終年だった生え抜き2Bのハウイ・ケンドリック。さんざんトレードのうわさが上がっていましたが今オフついに放出されてしまいました。アイバーとの二遊間がもう見られないと思うと寂しいですね。デビュー以来9年間打率が・270を下回ったことのないコンタクトヒッターとして、長年エンゼルスに貢献していました。今年は7本塁打に.293/.347/.397 という成績でした。

個人的には商売敵のドジャースに行くのがなんともいえない所はありますが、去年もドジャースのザック・リーとの1対1のトレードもうわさされてましたし、新天地でジミー・ロリンズ(こちらもフィリーズからトレード)との新たな二遊間を築いて頑張ってほしいです。

交換相手のアンドリュー・ヒーニー投手はマイナー屈指の若手左腕で、なんとマーリンズからドジャースに大型トレードで移籍した当日にケンドリックと再度1対1のトレードでエンゼルスに来ることに。

オフに入ってからエンゼルスがマーリンズとの獲得交渉を続けていた投手のようですが、お互いの要望がマッチしなかったためトレードが実現しなかったとのこと。二塁手ゴードンを出したドジャースと利害が一致し、今回のトレードが成立しました。エンゼルスはケンドリックの浮いた年俸分含めてぜいたく税まで1800万ドルの空きができたようですが、ここからさらに動きがある可能性もあります。

ケンドリックが放出されたのはとても残念ですが、2015年契約最終年だったことを考えると、予算の枠を空けるためにプロスペクトを獲得するのは理にかなっているでしょう。ここ数年は特に勝負強い打撃とハッスルプレーで常にチームの中心の一人だっただけに、後任を探すのは難しいかもしれませんが、来年はグラント・グリーンと、ロッキーズからトレードで獲得したジョシュ・ラトレッジが競合するようです。

獲得したプロスペクトのヒーニーがかなり有望な投手で、マーリンズのマイナーでプロスペクトランク1位、メジャー全体でも18位の評価を受けています。23歳で、2012年ドラフト全体9位指名の左腕。速球は90マイル前半ですがチェンジアップのコマンドと威力のあるスラーブで勝負する投手です。

マイナー3年間での通算成績は防御率2.77、1・14WHIP、9・1 K/9、2・4 BB/9と、これ以上ないくらい順調にキャリアを積んでいました。ただ今年途中でメジャーに昇格してからは29・1回で防御率5・83と苦戦していて、来年どうアジャストするかが注目されます。

2020年までコントロール下に置けることを考えるとお得感のあるトレードだという感じがします。今のエンゼルスの先発はウィーバー、CJ、シューメイカーまでが開幕ローテとして決まっているのみで、リチャーズが怪我で出遅れることを加味すると残りの2枠はサンティアゴ、トゥロピアーノ、そしてこのヒーニーで争うことになるようです。

なにはともあれケンドリック、今までありがとう!

〇Jairo・Diaz投手を放出しロッキーズからJosh・Rutledgeを獲得

25歳のジョシュ・ラトレッジはもともとのポジションはショートの右バッターですが、ケンドリックが放出されたのを受けて来季のスプリングトレーニングではグラント・グリーンとセカンドのポジションを争うことになります。2012年~14年のメジャーでの打撃成績は.259/.308/.403。マイナー通算は.328/386/506と、守備よりバッティングのほうが期待されている選手です。FAは2019年で、あと4年間。

放出したJairo・Diaz投手は今年1Aと2Aで3.48 ERA 、11.8 K/9、2.8 BB/9と好成績を残した23歳の右腕リリーバー。シーズン終盤にはメジャーにも昇格し最速97マイルの速球を披露。エンゼルスではプロスペクトランクの20位以内に入っていませんが、評価が急上昇しているマイナー投手の一人で、ロッキーズもこれからの伸びしろを買っているようです。

〇ハンク・コンガーがアストロズに放出。Nick・Tropeano投手とCarlos・Perez捕手を獲得。

「名前が強そうなMLBの選手ランキング」があったら毎年トップ3入りしそうなエンゼルス期待のフリースウィンガー捕手ハンク・コンガーがアストロズへトレード。こちらもプロスペクト投手であるアストロズのニック・トゥロピアーノとの交換です。

コンガーはもともと強打のスイッチヒッター兼捕手としてマイナーでは.298/.371/.470と暴れていましたが、メジャーに昇格してからは打撃成績はそれほどふるわず、今季も .221/.293/.325 に4本塁打という成績。盗塁阻止率も平均をわずかに下回る24パーセントですが、一方で投球のフレーミング技術はBAから高評価を得ています。アストロズもコンガーのフレーミングを買っての獲得のようです。

エンゼルスが獲得したニック・トゥロピアーノはアストロズのマイナーで18位の24歳右腕。特にチェンジアップは精度、落差ともに同マイナーでベストのチェンジアップとされていて、将来的にはローテーションの4番から5番手を任せられるという評価です。速球は90~92マイルで、スライダーなどほかの変化球の精度を上げることが課題。

ペレスは24歳の控え捕手で、マイナーでは通算打撃成績で .259/.323/.385 ながら、盗塁阻止率は33パーセントと高く、エンゼルスでもバックアップキャッチャーとしてロースターに入る候補の一人です。

コンガーは強打のスイッチで、さらに捕手ということでかなりユニークな存在でもあり、期待していました。ただ打撃の粗さは相変わらずで、アイアネッタとの併用にとどまっていたところもあります。移籍先が西地区なので、彼を見る機会はこれからも多いでしょう。アストロズでの捕手としての活躍を祈っています。

〇プロスペクトMark・Sappington投手との交換でレイズからCeser・Ramos投手を獲得。

セザー・ラモスは30歳の左腕で、主にリリーバーながら先発もこなすスウィングマンとして14年はレイズで82・2イニングを投げ防御率3・70、7.2 K/9、4.2 BB/9。どちらかと言えば左バッターに強いですが、対左右で大きな差がないことが先発も任される理由のようです。成績では明らかに救援向き。エンゼルスでも救援をやりながらローテの穴を埋める、少し前のジェローム・ウィリアムズのようなポジションにつくことになるかもしれません。

マーク・サッピントンはエンゼルスのプロスペクトランクで5位の右腕ですが、14年は絶不調で、先発で撃ち込まれていました。途中からリリーフに転向したのちはクラスAで好投。このままリリーフで速球派として鳴らすか、判断が迫られるところです。

〇20歳のキューバ人内野手、Roberto・Baldquinと出来高含めて最大800万ドルで契約。

キューバ人の三塁手、20歳のボールドクインと出来高800万ドルでの契約。ほとんど情報がなく、能力は未知数ですが、アマチュアの選手に対する出来高契約として最高額。素質はかなり評価されているよう。12月9日にアメリカに入国し、来年からマイナーリーグでのキャリアをスタートします。

〇元パドレスマイナーのJeremy・McBryde投手とメジャー契約。

ジェレミー・マクブライドは27歳の右腕で、8年間マイナーに在籍していてまだメジャー昇格はしていません。その選手とメジャー契約。今期は初めて3Aに昇格し、2.22 ERA、9.1 K/9、3.6 BB/9と好成績を残しました。マイナーでは右打者にめっぽう強く135人の右打者のうち46人を三振にとり四球はわずか3。

〇ドジャースからトレードでDrew・Butera捕手を獲得。

交換要員は後日発表選手か金銭。Buteraは31歳。ドジャースからDFAされていました。打撃成績は5シーズンで.183/.239/.268と貧打ながら、守備には定評がある。Perezと同じ典型的な控えの捕手かと。来期はアイアネッタが正捕手となり、ButeraかPerezが控えとなる可能性が高いです。

〇アストロズからマーク・ロウをクレームで獲得。

27歳の左バッター。メジャーでは2シーズンで.200/.274/.341 。外野手兼1Bですが、来季の控え候補の一人。

〇まとめ

GMは就任最初の2年間の大型FA戦略から路線変更し、ぜいたく税までのペイロールの空きを確保しながら、枯渇したマイナーに主に有望な投手プロスペクトを獲得していく方針に変わっています。

昨季はトランボを放出しサンティアゴとスカッグス、そして今季はケンドリックとコンガーでヒーニーとトゥロピアーノを獲得したのが代表的。そして今季の成績をみればわかるようにこの方針は効果的にチームの地力を上げています。というかディポトGMは大金使ってFAを獲るよりもこういう動きをするのがはるかにうまいと思います。

めったにありえないドジャースとのトレードというのも話題にのぼっていますが将来のエースのポテンシャルを秘めていそうなヒーニーを獲れたというのは特に大きいのではないでしょうか。
ブルペンはスミスとストリートがいるので大きな動きはないかもしれません。

気になるのはCJがトレードされるのかされないのか、ノンテンダーFAとなったゴードン・ベッカムと再契約するかどうかというところ。スカッグスは15年はTJ手術の回復で全休、ギャレット・リチャーズは来季の開幕には間に合わない可能性が高いので、若手のプロスペクトが数人入ってきた状態で来季開幕のローテがどうなるのか注目したいですね。

候補としてはサンティアゴ、ヒーニー、トゥロピアーノ。ケンドリックでウェイン・チェンを獲ろうとしていたことを考えると、ヒーニーはまだ即戦力というわけではないのでほかのFA投手を狙うということもありえるかも。

内野は9年間アイバーと二遊間を組んできたケンドリックの代わりに、誰が入るのか。グリーン、ラトレッジのほかにも、プロスペクトのアレックス・ヤーブローもいます。どれにせよケンドリックよりは落ちるのは間違いないので、打線ではクリーンナップにハミルトンが復活する期待もかかります。ただ今季のスランプを見ているとどうなのかな、という感じですが。

あとは日本の月間スラッガーで「プチ復活」という面白ワードで表現されたプホルスの14年が来季に向けた良い1歩となることを願います。

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メジャーリーグLAA情報をまとめます。今年は大谷翔平、コザート、キンズラーも加入しポストシーズンへ行けるか。スポナビにて同ブログを運営していましたが閉鎖のため引っ越しました。仕事で海外出張が多いので更新頻度はまちまちですがよろしくです。好きな選手はWeaver(引退),Trout,Richards,Simmons,Calhoun