デビッド・ヘルナンデス放出の不思議



ご無沙汰していましたが、遅ればせながらTDLのデビッド・ヘルナンデス放出から現在の状況までをまとめようと思います。

◯ヘルナンデス放出

(LAA→ARI)デビッド・ヘルナンデス
(ARI→LAA)ルイス・マデロ

ヘルナンデスは今季開幕までブレーブスのマイナーで投げていたのをエンジェルスがほぼタダで獲得、それ以降2.23 ERA ,9.2 K/9, 2.0 BB/9 という抜群の成績を残し勝ちパターンでの7回、8回を任されていました。トレードデッドラインにて古巣ダイアモンドバックスへと戻ることに。

一方対価としてもらったマデロはクラスAで投げる20歳先発右腕で、Dバックスではプロスペクトランクには入っていない。今季は49 1/3回を投げ防御率5.69と不調も8.3 K/9, 2.0 BB/9。

ヘルナンデスも今季活躍してくれれば儲けものという感じで獲得していますし、オフにはFAであることを考えれば大した見返りは元から期待できないのはわかっていました。

エンジェルスがリリーバーのノリス、ペティット、ヘルナンデスを売りに出すと他球団に通達したのはデッドラインまでほぼ24時間しか残されていない時期。そして売ったのがヘルナンデスだけという中途半端な結果でした。

この通達をしたのが守護神ノリスが1週間で2回目の逆転満塁本塁打を食らって逆転負けをしたあとだったので、関係なくはないでしょうが。(ちなみにこの件でバリューが下がってなければノリスがトレードされてた可能性も高かったと。)

さらにこのトレードのあとにLAAのGMエプラーが「まだ先発が帰って来ればコンテンダーになれる可能性を捨てていない」と言う旨の発言。

セットアッパーをただ同然で放出しておいて不可解な感じはどうにも否めません。もともとレンジャーズのダルビッシュのようなトレードチップは持っていないこともあり、混戦のワイルドカード狙いで勝負捨ててないなら二束三文で売るなよと言うのが正直な感想。

とはいえ、確かにチーム事情に不確定要素が多いのはわかります。
エンジェルスは今季とことん負傷者に泣かされてきました。特に先発投手。

開幕とほぼ同時にいなくなったのが柱になると言われていたエースのリチャーズ、そしてトミー・ジョンからの再起を図るスキャッグス。TJ手術で元から出遅れていたヒーニー、トロピアーノを合わせて4人がDL。

後半戦にはイニングイーターだったシューメイカー、好投していたルーキーのアレックス・メイヤーまでDL入りし、打線を含めとてもじゃないがプレーオフを狙える陣容とはお世辞にも言えませんでした。

打線がトラウトとシモンズ頼みな上、エースを含めた6人の先発投手がいないのですから、当たり前と言えば当たり前です。

嬉しい誤算といえば(復帰初登板は微妙でしたが)スキャッグスが戻ってきたこと、今季TJ手術からの回復のため登板予定がなかった左腕のアンドリュー・ヒーニーが予想よりも回復が早く、今月中の復帰が決まったことが挙げられます。加えて最終登板でナショナルズを7回1ヒットに抑えた後にDL入りしたメイヤーも今月末に復帰予定とあり、LAA含めて2・5ゲーム差で6チームがひしめいているワイルドカードに勝負をかける価値は十分にあるでしょう。

最近で特筆すべき点といえば

・ジェシー・チャベスがブルペンに回った
ベテランのチャベスは今季ここまで防御率5.37と結果を残せず、また後1先発やればインセンティブで1.7MMのボーナスが付くと言う状況でのブルペン入り。成績が成績だけに妥当かと。彼の代わりに先発に回ったルーキーのスクリブナーで穴埋めできているレベルですし、そのスクリブナーも来週の2日休みとヒーニー復帰を前にオプションされました。

・シューメイカーがシーズン終了の手術
もう何が起きても驚きませんが前半戦はお疲れ様でした。来年元気な姿を見れることを期待してます!
・ついにケイレブ・カワートがセカンドでメジャー昇格
元トッププロスペクトのカワートが打線大穴のセカンドで出場中。打てなかったエスピノーザ、フランクリンが相次いで放出され、やっとお鉢が回ってきた感じですが昇格から現在まで.357AVG/.997OPSと活躍。セカンドの守備もこなせてますし、ぜひレギュラーに定着してほしい選手です。

・DH大穴問題
3番プホルスが完全な置物状態でなかなか得点が入りません。打率はついに.227まで下がりOPS.646・・・3番打者が安牌では2番のトラウトもまともに勝負してもらえず四球がどんどん増えていくばかり。その状態でOPS1.174打ってるんだから頭が下がりますが。プーさん、どこか悪いんだったら遠慮なく故障者リスト入りしてから復帰してください。

・先発の青写真
ヒーニーが来週中に首尾よく帰ってきて、メイヤーも復帰すればまだ見れるローテーションになるかと。
今月末までに先発がヒーニー、スキャッグス、ブリッドウェル、メイヤー、ラミレス(もしくはノラスコ)の陣容に加え、9月のリターンを狙っているリチャーズが「何事もなく」登板を再開できるのであれば面白くなりそうです。

・メイビンの復帰とエスコバーの負傷
メイビンがDL前と同じく打棒が冷え切っているようなので、エスコバーDLは痛い。打てないメイビンなら打てるリビアの方がいいかと。欲をいえばリードオフはエスコバーかリビアで、中軸にトラウトやシモンズ、クロン、カルフーンの打線が見たいです。

・ブリッドウェルが古巣オリオールズ相手に大健闘
昨年にオリオールズからキャッシュで移った25歳ブリッドウェル、ここまで3.00ERA。古巣との初対戦で7イニングを85球1失点で投げきり6勝目で見返し。風貌とマウンド捌きがウィーバーに似ていると一部ファンの間で話題に。
やはりアップグレードがなければ現状ではワイルドカードはかなり厳しいでしょう。逆にヒーニー、メイヤー、カワートが定着すれば投打で厚みが増すと思っています。

1 個のコメント

  • トラウト、昨日もいいところで打ちましたね~!まさに千両役者!
    しかし、もしあの場面、マリナーズが2点勝っていたら、マリナーズベンチはどうしただろう?トラウトの満塁敬遠、プーホールズ勝負ってのがあるかもしれん、と勝手に想像してしまいました。
    とりあえず、トラウトの後、クロンに3番を打たせ、プーホールズを4番ってのがプーホールズ降格の第一歩かも。
    しかし、ノリスはいったいどうなってんの?今月、何本決定的なHRを打たれれば気が済むのだろう?DFAか・・・もっとも9回3つの四球を出して、最後トラウトに打たれたマリナーズのディアズもかなりのものですが。

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    メジャーリーグLAA情報をまとめます。今年は大谷翔平、コザート、キンズラーも加入しポストシーズンへ行けるか。スポナビにて同ブログを運営していましたが閉鎖のため引っ越しました。仕事で海外出張が多いので更新頻度はまちまちですがよろしくです。好きな選手はWeaver(引退),Trout,Richards,Simmons,Calhoun