エンジェルスでほとんどのキャリアを過ごしたウィーバー、パドレスで今季は投げていましたが、先日引退表明をしました。
LAAでの最後の2年では速球が平均83マイルまで低下したのが原因で打ち込まれることが多くなり、契約満了とともに昨オフにパドレスと300万ドルで契約しましたが、0勝5敗、防御率7.44と勝利をあげられず、5月20日に故障者リスト入りしてからは投げていませんでした。
今年34歳のウィーバーは臀部の怪我に苦しんでいました。自身が完全に健康に投げられる状態に戻れなかったと説明。
以下はウィーバーのコメントの抜粋、翻訳です。
「自分が必死にマウンドに戻れるよう努力をする一方、俺の体はそれを許してくれなかった。
サンディエゴという素晴らしい街でプレーする機会を与えてくれたパドレスには本当に感謝している。今回の引退の件に関してもプロフェッショナルで尊敬に値するような対応をしてくれた。チームメイトにも、自分を手放しで歓迎してくれ、助けてくれたことにお礼を言いたい。今は人生の次のステップにワクワクしていて、今までなかなか過ごせなかった家族との時間を大切にしていきたいと思う。長年にわたって、サポートしてくれた全ての人に感謝している。最高の経験だった。」
12年のキャリアに幕を閉じることになりました。2004年のドラフト1巡目で生え抜きの投手として頭角を現してから、ここまでオールスター選出3回、最多勝2回、最多奪三振1回、ノーヒットノーラン:1回(2012年5月2日、対ミネソタ・ツインズ戦)と、長きに渡ってエンジェルスのエースとして活躍してきました。
2011 はサイヤング投票2位(2.41 ERA、 1.01 WHIP、198K、235.2 回) 、2012は3位 (2.81 ERA、 1.02 WHIP、142 K、188.2 回)。
2006年〜2017年の間に2067イニングを投げ3.63ERA、球速が低下し思うような成績を残せなくなった15〜17年を除けば、絶対的なエースとして君臨し続けてきました。
野球への情熱あふれるプレースタイル。
軸足を極端にサード方向において真上から投げるクロスステップ投法での、針の穴を通すようなコントロール。
誇り高く、自分やチームが侮辱されたと感じればなんのためらいもなく死球をぶつけに行く気性の荒さ。
クラブハウスでのリーダーシップ。
そして何より、当時1億ドル以上とも予想されたFA契約に出る道を蹴ってエンジェルスと5年8500万ドルの「超」ディスカウント契約を結び、会見場で「いったいいくらもらえば満足なんだ?お金より自分がプレーしたい場所でプレーすることの方が大事だ。」と語り、大切なことは何かを考えさせてくれた「人」としてのスピリット。
成績以上に語りつくせないほどウィーバーの魅力はあり、それがファンの心に焼き付いているからこそ今、ツイッターなどのSNSでも本当に大きな反響があると感じています。
2009年以降は、事故死した後輩のニック・エイデンハートのイニシャルをマウンドに描いてから投げてきました。
私事で恐縮ですがウィーバーがいたからこそエンジェルスを好きになったし、今まで応援してこれたとすら思っています。
今年ではなくても、ぜひエンジェルスと1日契約を結び、エンジェルスタジアムでの引退も見たいという希望があります。これは、ウィーバーが今まで残してきた功績、人柄を考えると可能性が非常に高いです。
本当に12年間ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
家族との幸せな時間を末長く過ごせる事をお祈りしています。そして願わくばまた球場で観れる事を願っています。
いつもちょこちょこ読ませてもらっています。私は、マリナーズファンなのですが、ウィーバーが投げる時は本当に嫌でした。
ロン毛で、カッコつけていて、いかにも都会の選手という感じでw
しかも、シアトルは、いつも抑えられていて。
本当に引退は残念ですね。もっと見たい選手でした。
敵ながら、素晴らしい投手でした。
時々読ませて頂いてます。
素敵な文章です。
ありがとうございます。