Upton,Phillips獲得とRichardsの復帰



 

だいぶ更新が遅くなりましたが、前回以降ロースターが大きく動きました。
特筆すべきは8月末日の2件のトレードによるアップトン、フィリップスの移籍とメイビンの放出。
そして復帰したリチャーズ、ヒーニー、スキャッグス。

◯ジャスティン・アップトン獲得

LAA獲得:ジャスティン・アップトン(OF)
DET獲得:グレイソン・ロング(RHP)+キャッシュ

今年30歳のアップトンは、タイガースとの6年132・75MM契約の2年目で、2017年はDETで.273/.351/.551 に28HRの成績。OPS.902はキャリアハイのペースでした。

デトロイトが再建期に入り主力を大量放出する決断に至ったこと、また今オフに契約をオプトアウトしFAになれる条項が契約に盛り込まれているため(タイガースとの話し合いでは再建期でもあるのでオプトアウトすると通達)、見返りのプロスペクトもロング一人で済んだという印象です。契約はオプトアウトしなければあと4年88.5MMで、今期は残り3.5MMの年俸のうちエンジェルスが2.5MMほど負担するようです。

一方のエンジェルスが放出したロングは2015年ドラフト3巡目指名の23歳右腕で、球団内プロスペクト9位の評価。フライボールピッチャーで、今年はクラスAから早々に昇格しA. 2A合計で133.2イニング投げ2.69 ERA、8.4 K/9、2.8 BB/9と好投していました。将来は先発4〜5番手のソリッドなスターターのポテンシャル。

ここまでレフトが.244/.315/.341 という低空飛行だったこともあり、今回のアップトン獲得はワイルドカード2枠目を狙っているエンジェルスには大きな追い風になりそうです。押し出される形でDFAされたメイビンがよりによってアストロズに行き活躍してるのはなんとも言えませんが・・・

加入したアップトンは3番打者として出場。これまで得点力低下が問題視されていましたが、トラウトとアップトンの並びが強力でプホルス、カルフーンに得点機を演出。加入後は19の7 ,8四球 .368AVG,出塁率.556。クロン、プホルスもマークが外れたのか調子を取り戻し、最近5試合でチームは41得点。

アップトンがオプトアウトして5〜6年の比較的大きな契約を狙う可能性は高いと思いますが、まずは今年チームがプレーオフに進出することを目標として働いてくれればと。エンジェルスとしてはFAにならなければトラウトに並ぶ優秀な中軸として来季以降もいてほしい存在でしょう。まずボロクソに言われていたエンジェルスのロースター状況でエプラーGM会心のトレードと思います。

ちなみにMLBトレードルーマーのアンケートでは「アップトンはオプトアウトする?」という質問に「するだろう」が55%、「しない」が45%と分かれています。今年のオフはFAの大物外野手も少なくないだけに市場価値がどれくらいになるかも予想しづらいと思うので、どちらに転んでもおかしくはないかと。
メイビンは序盤ホットでしたが、オールスター後は打率.197, .518OPSと結果を残せなかったので仕方ない面もありますが、今までありがとう。特に前半はついに真のリードオフが現れたとわくわくして観戦していました。アストロズでも頑張ってください!(そしてエンジェルス戦では黙って凡退してくれ!!)

◯ブランドン・フィリップス獲得

LAA獲得:ブランドン・フィリップス(2B)
ATL獲得:トニー・サンチェス(C)

今年36歳とベテランのフィリップスを期限ギリギリで獲得。長らくレッズでプレーしゴールドグラブを4度獲得した名手ですが、今年はホームタウンのアトランタに放出され、年俸1400万ドルのうち1300万ドルはレッズが負担する中でプレーしていました。

フィリップスの契約には多くの球団に対するトレード拒否条項が付いており、またトレードされた場合に50万ドルのボーナスが出るため、これをエンジェルスが支払うようです。
ホームタウンでのプレーが快適だったようで、悩んだ末、最後は家族に「プレーオフで活躍して来なさい」と送り出されトレードを容認したということです。

全盛期よりは衰えていますが、ブレーブスで.291/.329/.423と打率を残しているフィリップスの加入はセカンドのポジションでMLBワーストの.196/.271/.318を記録しているチームにとってアップグレードとなるはずです。加入後はリードオフとしてプレーしてますが早い段階で打ちに行き打率.222と打ちあぐねているのでトップバッターには不向き?

本当はレギュラーのエスピノーザが戦力外となったあと昇格した若手のカワートにセカンド定着を期待したのでしょうが、後半打棒が冷えて現在はピンチランナー&守備固めで起用されているのは残念なところ。
レッズから放出された時にも大きな見返りなく年俸負担しトレードされたフィリップスですが、今回の交換要員のサンチェスも25歳ながら3Aで.272/.355/.374という成績のメジャー経験のあるバックアップタイプの捕手で、ほぼ見返りなしといっても過言ではないトレードでした。ブレーブスとしては予算を浮かせながら若手に出場機会を作る目的が大きかったかと。

正直エスコバーが復帰したら彼をリードオフに戻してフィリップスは下位で気楽に打ってほしいところです。

◯リチャーズ、ヒーニー、スキャッグスが復帰

ここまで待ちに待ったリチャーズが復帰。TJを回避後マー君と同じステムセラピー療法の治療を選択した彼でしたが、4月の初先発で上腕二頭筋神経の炎症により5ヶ月のリハビリを余儀無くされていました。
今日の試合では50球の制限がかかる中3.1回を1失点3K。後半はストレートが浮き集中してヒットを打たれましたが、十分次に繋がる内容だったと思います。現在の先発で唯一エースのポテンシャルを持つリチャーズの復帰は非常に心強いです。これが勝機となりWC争いで頭一つ抜けられれば…と。

一方、リチャーズより先に復帰したヒーニーとスキャッグスが大誤算となっています。
ヒーニーはTJからの1年以上のブランクを経て復帰しましたが、コマンドが安定せずここまで19イニングで11本のHRをくらい6.98ERA、
スキャッグスも27イニングで13四球とコントロールに苦しみ長いイニングを投げられず5.86ERA。
まるで伝染するかのように好投していたブリッドウェルも2先発で計13失点しブルペンに負担がかかっています。エンジェルスもあらゆる球団にApple Watchでサイン盗まれてるんじゃないか?と思うほど。笑

打線が大幅なアップグレードをした反面、これからヒーニー、スキャッグスの部分が安定しなければ、メイヤーとラミレスがいないローテーションは苦しい戦いをしいられそうです。二人ともポテンシャルはあると思うので、長い離脱期間からのアジャストを期待しています。

◯長打の下位打線、投打の雑感

アップトン、フィリップスの加入によって7番バルブエナ、8番クロンというスラッガー二人が下位打線に行きましたが、この二人のオールスター後の成績は

バルブエナ .928OPS 12HR
クロン .992OPS 12HR

と絶好調。バルブエナは打率こそ.228AVGと前半と大して変わりませんが、選球眼と長打でカバーしています。

両名が気楽に下位打線で打てる、穴の少ない打線になっていると感じます。あとは先発がどれだけブルペンの負担を減らしていけるか。
9月に入ってからの5試合で、先発がこなしたイニング数17.1回に対して、ブルペン稼働は27.2回。先発の平均イニング数3・5回で、まともに5回以上投げられたのはノラスコという状況です。
6回、7回までスターターがある程度試合を作れば、後半ペティットとパーカーを投入して勝てる可能性は高いと思います。

セプテンバーコールアップで上がって来た中で注目しているリリーフはノエ・ラミレスとデオリス・ゲラ。
ラミレスはボストンからDFAされたのをクレームされた27歳右腕ですが、サイド気味から落差のあるチェンジアップでカウントを稼ぐスタイルが印象的でした。ここまで移籍後2.16ERA,0.60WHIP。一方ゲラはもともとルール5ドラフトで獲得したリリーフで、3Aでは41イニングで1.98ERA、41三振8四球と好投していました。
ソーシア監督はミドルトンばかり重用したがりますが、リードしている7回あたりはノエ・ラミレスがこれから任されることになるのでは、と期待しています。

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メジャーリーグLAA情報をまとめます。今年は大谷翔平、コザート、キンズラーも加入しポストシーズンへ行けるか。スポナビにて同ブログを運営していましたが閉鎖のため引っ越しました。仕事で海外出張が多いので更新頻度はまちまちですがよろしくです。好きな選手はWeaver(引退),Trout,Richards,Simmons,Calhoun