大谷翔平、エンジェルスへ来る



皆様お久しぶりです。
大谷翔平がエンジェルスへ来ます!!!!!

大谷がポスティングシステムを利用する前、エンジェルスは好条件も揃っているししばらく日本人選手も在籍していないので、ここらで大谷のような選手が来てくれれば盛り上がるのに。。という話をLAAファンの間でさせていただいたことを覚えています。

それがまさか現実になるとは・・・
まずはようこそ、大谷選手。来季が本当に楽しみです。
今回は色々錯綜していた状況の中で、完全にダークホースだったエンジェルスが獲得交渉に成功した経緯や、今現在の球団の状況を考えてお互いにどんなメリットがあったのか等、素人目ではありますが考察しようと思います。
少し長いですがせっかくなので順を追って。

(1)ポスティングシステムの変更

今回「最終候補」と言われたメジャーリーグ球団はレンジャーズ、マリナーズ、カブス、ジャイアンツ、パドレス、ドジャース、そしてエンジェルス。
その中でエンジェルスは交渉が明るみに出る直前まで話題にすらならなかったチームです。

ダークホースと言えばそれまでですが、この言葉を聞くとプホルスとハミルトンを思い出す・・・
エンジェルスのエプラーGMはオフシーズン開始直後、今年は投手の大物獲得に動く可能性は低く、セカンドを補強するのが最優先だという話を記者経由で出しました。かつて6年前にエンジェルスがCJウィルソンとアルバート・プホルスを獲得した時と同じ手法です。(当時はジェリー・ディポト元GMでしたが)

ブレーブスから不良債権化していたジム・ジョンソンを引き取り一緒にインターナショナルボーナスプールをもらった時点で大谷獲りあるか?という噂が流れて来ました。これが契約僅か1週間前の11月30日。

今年から変更されたポスティングシステムにより、MLBドラフト対象外25歳以下の選手(大谷選手は23歳)がポスティングシステムを利用した場合は所属球団に2000万ドル、選手にはインターナショナルボーナスプールと呼ばれる資金から最大で475万(約5億3200万円)~575万ドル(約6億4400万円)の契約金しか出ないことになりました。

大谷がポスティングを利用するとした時点で

松坂大輔(ポスティングフィー5111万1111ドル11セント、契約6年総額5200万ドル)や

ダルビッシュ(ポスティングフィー5170万3411ドル、契約6年5600万ドル+出来高400万ドルの総額6000万ドル)

のような巨額のポスティング費用、選手への契約金は諦めることになります。
エンジェルスが今回用意できたINTボーナスプールは231万ドルで、レンジャーズやマリナーズより100万ドル程少ないです。実際多いに越したことはないですが、ここまで来てマネーゲームにならない事は予想できます。
よく大谷の話が出るときに、「MLBへの夢は金じゃない」と語られるのをよく聞きました。

これ自体は賛否両論あると思いますが、立派な決断と個人的に思います。
早くMLB挑戦することで獲得金は少ないかもしれないが、あちらの舞台で早期から経験を積めるチャンスは何物にも代えがたい。
自分の目標をどこにするかで、決断の条件は変わります。
「松井秀喜がもっと早くにメジャーリーグに行っていたら」「イチローが20代前半で海を渡っていたら」と考えたファンは多かったと思いますが、大谷選手はそれを現実にしたのだと。

メジャーリーグ球団側から見れば、捻出する資金が減ることでスモールマーケット球団でも獲得に名乗りを上げられる(文字通りマネーゲームではなくなる)という変化が起きました。今回市場の小さいパドレスなどが猛チャージしたことからもわかります。

他球団も全力を揚げて6人ローテーション導入などアピールをする中、エンジェルスがほぼ全員の予想を裏切って契約となりました。

大谷選手との面接時のメンツはビリー・エプラーGM、モレノ球団オーナー、マイク・ソーシア監督、そして球団の抱える専属日本人トレーナーの寺田庸一氏。また結婚を週末に控えた世界最高打者マイク・トラウトがFace Timeで大谷と話したようです。

寺田氏はあまり有名ではないですが元は高橋尚成選手がメッツにいたときの専属トレーナーでした。(参照記事稀代の強打者プホルスの活躍の裏に日本人の存在「彼との出会い大きかった」)高橋選手がメッツで活躍しエンジェルスに移籍した時に同伴し、のちにエンジェルススタッフからの支持を得て今では球団お抱えの専属トレーナーとなっている方です。プホルスなども絶大な信頼を置いている体のメンテナンスのできる存在です。決め手ではないでしょうが、600HR男のケアをしている英語が堪能なトレーナーがサポートを約束してくれるというのはかなり安心できる話ではないかと思います。ここら辺はうまいなと感じました。

そういう意味では高橋尚成も間接的に大谷獲得に関わっているという見方も、できるかも(?)

(2)エンジェルスと大谷、双方のメリットはなんなのか

ここから本題です。

大谷側の球団を選ぶ際のメリット

・西海岸
・日本人選手不在
・二刀流が本当にやりやすい、もしくは実現できる環境か

西海岸は温暖な気候、日本からのアクセス、さらにアナハイム近郊であれば日本人コミュニティもあり。
日本人選手不在は一から自分の道、環境を作りたいという意思の表れ。
彼にとって最重要事項でもある二刀流をメジャーリーグで実現できる環境か。DH制、チームメンバー・ポジションとの兼ね合い、チームカラー、
そして優勝を狙える球団かどうか。 この点を考えるとエンジェルスは理にかなっていると思います。さらに補足ですがキャッチャーのマルドナドは今年守備面で脚光を浴びゴールドグラブ受賞の名手であり、フレーミング技術も今年のMLBトップ5に入りました。

また、上記だけであれば他にも条件が被っているチームがいくつかあります。
ここからはあくまで証拠も何もなく管理人のただの感想ですが、、、
パイオニア精神に溢れ、他の誰も成し遂げたことのないことをやりたいというのが彼にはあると思います。

そして、ヤンキースを西海岸ではないからといって早急に候補から外したこと、ドジャースやカブスなど今や常勝軍団を選ばなかったことを考慮に入れると、
「上記の条件を満たしつつすでに勝ててる球団ではなく、自分が入ることによってチームに化学反応が起き、優勝に近づいていける二刀流が実現できる球団」
というニュアンスに近いものがエンジェルスだったのではと。
大谷選手は代理人経由で「エンジェルスとの大きな絆を感じた」という旨の発言をしています。



LAA側のメリット

LAAはよく言えば個性派集団。悪く言えばチグハグなチームです。
トラウトやシモンズのような球界を代表するプレーヤーがいて戦力的にもなんだかんだで(WCだけど)プレーオフ争いはできる反面、その戦力に偏りが激しく近年はプレーオフを逃してきました。モレノオーナーお家芸のFA爆弾契約で他球団ファンからバカにされたり、先発投手が開幕時8人いたはずが終盤3人になってたりとネタにはつきませんが。。。
DHのプホルスも衰えが激しく、今年はついにOPS.700を切り、来期の巻き返しがマストでありながら膝が厳しい状況です。1Bの生え抜きクロンもイマイチ爆発しない。

プホルスは元々1Bで出場したいという希望もありながら体調面で配慮されDH専任となっていますが、DHを大谷と分け合いながら1Bでの出場機会を増やしていければ、エンジェルスとしてはまさに願ったり叶ったりの状況です。
そしてそれ以上に重要なのがローテーション。若手で面白い人材(ヒーニー、スキャッグス、トロピアーノ、ブリッドウェル)も多くいますがガラスの投手陣です・・・リチャーズも故障明け。というか来年全員故障明けです。大谷との兼ね合いもありながらイニング数の負担を減らすという意味で、6人ローテーションはむしろ必須の状況です。 おそらく来年のローテはFA投手なしであれば

1、リチャーズ
2、大谷
3、ヒーニー
4、シューメイカー
5、ラミレスorブリッドウェルorトロピアーノorスキャッグス

あたりになると思いますが、リチャーズ大谷以外にもう一人柱は欲しいところです。
STで大谷が絶好調であれば開幕投手の可能性もなきにしもあらず、と思います。
ウィーバーが退団してからエースはリチャーズですが、故障もあり絶対的エース不在の状況が続いていました。将来を渇望されていたニック・エイデンハートも事故でこの世を去ってしまいました。

エプラー体制のもとでファームシステムも改善され、今年のジャスティン・アップトン、去年のアンドレトン・シモンズ始め特筆すべき戦力が整ってきている状況下で、これからエース級のチームの柱となる存在がいれば、というところまで来ていると思います。
なのでエンジェルスにとって大谷は「戦力を維持するために必要」なのではなく「今から勝ちに行くための重要ピース」です。この点において、先にも書いた通り大谷のモチベーションに刺激があったのではと勝手に推測しています。

(3)まとめ

現在の時点でMLBトッププロスペクトランク100でダントツの1位となった大谷(プロスペクト扱いなんだな・・・)ですが、
投打での活躍を期待していますし、エンジェルスではそれがやりやすいとも思います。
日本と環境が違うメジャーリーグで、投手としての負担にならないように、いかに打撃をこなしていくか。
6人ローテーションの導入をGMは示唆しましたが、現在いる先発陣をいかに回しながら大谷の能力を活かせるかという課題はこれからです。怪我だけは気をつけて欲しいですから。
日本時間10日(今日)朝8時から大谷の球団での会見があるようですので、楽しみにしています。
何はともあれ、大谷選手、大歓迎です。ようこそAngelsへ!!
(また続報が入り次第更新や特集などできればしたいですが、誠に残念ながら年明けでスポナビ様のブログは終了してしまうとのことですので何か考える予定です。)

12.10会見を見ての追記
いやー、謙虚さが伝わって来ていい会見だったと思います。できればもう少し起用法などの具体的なところを聞きたかったですが・・・
あと最初日本のテレビで見ていたら英語でフロント陣営が喋る時に全てキャスターの世間話でかき消されて何言ってるかわからなかったです… 途中からツイッターで見ました。
・二刀流でいく
・外野では使わない
・6人ローテーションに前向き
・まだ成長できる伸び代があり育成していきたい
ビリー・エプラーGMが大谷のエージェントから契約するという連絡が入ったとき床に思いっきり倒れ込んだというのは臨場感があります。
「背番号17になりますがどう感じますか」みたいな質問に対して
本当は27(マイク・トラウト)を着たかったけど他の人が着ていた、と通訳が訳したのは面白かったです。ナイスジョークですね。
起用はやはり投手/DHと予想します。
テレビでキャスターの人も少し話してましたが、エンジェルスの主軸はトラウト、アップトン、プホルスなど右打者が多い。
大谷が成長し左の主軸となると見込めるなら、DHとして起用するメリットはあると思います。
今年大谷が怪我で離脱したこと、そもそも日本で200イニングなんて投げたことないこと、エンジェルスのガラスローテを考えるとイニング制限は確実に入るでしょう。おそらく〜140イニングくらい?
リチャーズに関しても同じことが言えると思うので、6人ローテの陣容がどうなるかが引き続き注目されます。

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メジャーリーグLAA情報をまとめます。今年は大谷翔平、コザート、キンズラーも加入しポストシーズンへ行けるか。スポナビにて同ブログを運営していましたが閉鎖のため引っ越しました。仕事で海外出張が多いので更新頻度はまちまちですがよろしくです。好きな選手はWeaver(引退),Trout,Richards,Simmons,Calhoun